フィカス・ウンベラータの育て方や飾り方、風水効果について
ハートの葉っぱをつける代表的な観葉植物として人気が高いウンベラータ。
幹がゆるやかにカーブした種類のものもあり、個性的な一面もあるためマニアも多い観葉植物です。どんなインテリアにもなじむナチュラルなウンベラータは、ショップや美容院、ホテルのロビーなどさまざまな場所で飾られています。
また、生命力が高く、初心者の方でも比較的育てやすい観葉植物。縁起の良い花言葉や恋愛運アップの効果が期待できることから、お祝い事の贈り物としてもオススメです。
今回はそんなウンベラータの特徴や魅力についてご紹介していきます。さらにウンベラータを育てる上での注意点などもご紹介していきます。
是非、最後までお読みいただきおしゃれな雰囲気のウンベラータを楽しみましょう。
花言葉 | 夫婦愛 |
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初心者向き | 初心者にも育てやすい植物です |
日当たり | 日光を好みます。お部屋の中でも明るい場所で管理しましょう。 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 最低5℃程度 |
注意点 | 直射日光は葉焼けの原因になるので、日向に置く場合はレースカーテン越しがベター。寒さに強いわけではないので、冬は寒くなりすぎない場所に置くように注意しましょう。 |
関東圏の花屋で4年間フローリストとして勤務。フラワーアレンジメント、鉢物、観葉植物、胡蝶蘭などの取り扱いを学び、現在は自宅で生け花や観葉植物を楽しむ。要望に応じたお花のご提案と、渡す方へのイメージを大切にしています。趣味はカメラ、読書、お散歩など。好きはお花はカンガルーポーとトルコ桔梗。
ウンベラータの特徴
英名 | umbellata |
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学名 | Ficus umbellata |
科名・属名 | クワ科・フィカス属 |
原産 | 熱帯アフリカの低地 |
花言葉 | 夫婦愛 すこやか 永久の幸せ |
込められた運気アップ効果 | 恋愛の運気を高める |
育てやすさ | 簡単 |
ウンベラータは熱帯アフリカの低地が原産の観葉植物です。
原産国では10mほどになるものもありますが、日本の家庭で育てられるものは50cm~1m前後のサイズが多く、それほど大きくならないので育てやすいのも特徴です。
初心者でも育てやすい観葉植物ですが、寒さと乾燥は少し苦手です。日当たりのよい場所で育て、こまめな葉水を行うことで、害虫や病気を防ぎ、長く健康に育てることができるでしょう。
花言葉は「夫婦愛 すこやか 永久の幸せ」
ウンベラータの花言葉は「夫婦愛 すこやか 永久の幸せ」など家族の絆や、家庭の幸せをお祝いするにはぴったりの花言葉がついているので贈り物にも最適です。
また、ウンベラータは他の観葉植物と比べ、よく成長することから「すこやか」という花言葉がつけられたり、葉っぱがハートの形をしているため「夫婦愛」という花言葉がつけられました。
ご自身のリビングに飾るのはもちろん、新築祝いや出産祝い、結婚祝いなど家族が健やかに過ごせるように願いを込めてプレゼントするのにぴったりな観葉植物です。
「恋愛運」「家族運」の縁起を担ぎたい人にもおすすめ
ウンベラータはその可愛らしいハートの葉っぱから特に「恋愛運」や「家庭運」を高める効果があると言われています。
どの方角に置いても運気アップの効果はあるとされていますが、恋愛運の場合は特に南・南東・西の方角に置くとよいでしょう。
また家庭運を高めるためには、家族みんなが日ごろ集まるようなリビング、恋愛運を高めるには身体をゆっくり休ませる寝室に置くのがよいなど、自分の高めたい運気によって場所を変えて飾るものオススメです。
ウンベラータは生命力も高く、初心者でも育てやすい
ウンベラータは育てやすく、生命力も強いので初めて植物をお迎えする方にもオススメです。形も幹が曲がったものなど個性的なものも多く、「おしゃれで育てやすい観葉植物」として人気を集めています。
寒さと乾燥には少し苦手で、基本的に高温多湿を好むので、置き場所や水やりの頻度にさえ気を付ければ何年も長く健康に育ってくれる観葉植物です。
ウンベラータの育て方
ウンベラータの育て方の要点は以下の通りです。
好む環境 | ・風通しがよく、明るい場所 ・カーテン越しの日の当たる場所 |
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苦手な環境 | ・長時間、直射日光があたる場所 ・暗すぎる場所 ・冬の屋外はNG |
温度目安 | 15℃程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり頻度目安 | 土の表面が乾いたら、鉢底から水がでるまでたっぷりと |
土 | 赤玉土6割、腐葉土4割 |
剪定時期 | 暖かい季の春~秋 |
【ウンベラータを枯らさないためのポイント】
- カーテン越しの日向など明るい場所で育てる
- こまめに葉水をおこない、乾燥と害虫を防ぐ
- 寒すぎる場所は避けて、15℃以上を保てる環境に置く
置き場所は、暖かく、日当たりの良い場所に
ウンベラータは寒さにあまり強くない観葉植物なので、玄関など冷える場所よりもリビングや寝室など室温が保たれている環境がオススメです。
とくに15度以下になると葉が黄色くなったり、葉が落ちることがあります。根本的に枯れてしまったわけではなく、黄色くなってしまった葉っぱは自然と落葉します。
また新しい葉をつけますが、落葉させずに冬を越す場合には15度以上の環境に保ちましょう。
日当たりに関しては、ウンベラータは基本的に日光が好きな観葉植物です。しかし、葉っぱが薄いため長時間直射日光にあたると、葉焼けといって、葉っぱが黒く日に焼けてしまう場合もあります。
一番よいのは、レースなどの薄いカーテン越しの日向があたる場所に置くことです。耐陰性もあり、比較的暗くても育つ植物ですが、日光にあたらないと葉に元気がなくなってしまうことも。
寝室などあまり日に当たらない場所に置く場合には、ときどき日光浴させてあげるなどすると葉っぱが元気に成長します。
しかし、暗い場所から明るい場所に急に移動させると、環境に慣れずに調子を崩してしまうことも。徐々に明るい場所へ移動させるなどして慣らしてあげましょう。
水やり頻度目安は冬場は1週間~10日に1度、夏場は5日に一度を目安に
環境によっても異なりますが、冬場は1週間~10日に1度、夏場は5日を目安に水やりを行いましょう。特に夏場は土が乾きやすく、成長期のためよく水を欲しがりますので、こまめにチェックしましょう。
反対に、冬場は寒さのため葉を落として成長活動停止する「休眠状態」に入ることもあります。特に寒くなる12月~2月の間は成長が鈍くなるので水の頻度を落としましょう。
水を与える場合は、しっかりと土の表面が乾燥していることが確認出来たら、鉢底から水が染み出るくらいたっぷりと水をあげます。こまめに水を与えるのではなく、メリハリをつけることで丈夫で健康に成長します。
ウンベラータは多湿を好みますので、葉水はこまめに行いましょう。
耐寒性はあまりなく、耐暑性に優れている
ウンベラータは原産国が熱帯アフリカということで、暑さには強い植物です。
反対に、耐寒性は強くありません。冬場は室内の温度変化が少ない暖かい場所に移動させましょう。玄関などは、すきま風が吹き寒いことがありますので、リビングや寝室などに置くのがオススメです。
ただ、暖かい場所といってもエアコンの温風が直接当たるような場所は乾燥しやすく苦手ですので、エアコンの風が当たらないように配置には気を付けましょう。
土は赤玉土6割、腐葉土4割を目安に
ウンベラータの植え替えにはホームセンターなどで販売されている観葉植物用の土がよいでしょう。また自分で土を配合する場合には「赤玉土6割、腐葉土4割」くらいの比率がおすすめです。
また肥料をあげる場合は、冬季にあたる12月〜2月は、ウンベラータにとっては休眠期ですので、生育期間である4月~10月に観葉植物用の肥料をあげましょう。
葉に元気がない場合などは、液体肥料などを与えてもよいでしょう。
剪定は暖かい時期に
ウンベラータは剪定せずにそのまま育ててあげても良いですが、葉が古くなってきたり、密集しすぎている場所は思い切って剪定するとバランスがよく見栄えがするウンベラータになります。
どこを切っても問題はありませんが、バランスをみながら以下を意識して選定しましょう。
- 葉が交差して密集している場所
- 枝分かれしている場所の下
- 葉が黄色や茶色になってしまった、枯れかけている葉っぱ
また、寒さには弱い観葉植物ですので、寒い時期に剪定をすると葉をつけず、回復しなくってしまう恐れもあります。
ウンベラータを剪定する際は、必ず暖かい時期の4月から9月あたりまでに済ませましょう。
ウンベラータでよくあるトラブルと対策
ウンベラータは初心者でも育てやすく生命力のある観葉植物ですが、寒さには弱く、剪定すると樹液がでるなど、少し注意が必要な観葉植物でもあります。
よくあるトラブルをしっかりと覚えておけば、ウンベラータが枯れてしまう前に対策することができます。
乾燥しすぎる環境はハダニがつく原因に
可愛らしい葉っぱが特徴的なウンベラータですが、フィカス系の観葉植物と同じく、乾燥するとハダニやアブラムシがでやすくなります。
しかし、定期的に葉水をしたり、換気をすることで害虫を発生させる確率をグッと下げることができます。特に冬は乾燥しやすく、害虫がつきやすいので定期的に葉水を行いましょう。
ハダニはとても小さく、繁殖力も高い害虫です。一度ついてしまったハダニはなかなかとれずらいので、日ごろから葉水をして乾燥を防ぐことがとても大切です。
もしハダニが発生してしまった場合は、葉っぱにたっぷりの水をかけてハダニを退治しましょう。
ハダニは水が弱点です。少量の水ではあまり効果がないので、シャワーをかけるなどしてたっぷりと水をかけるのを意識しましょう。葉っぱを濡らした後は、優しくタオルなどでふき取り、水が垂れないようにするとよいでしょう。
また、確実に駆除したい場合には、殺虫剤を使うのがオススメです。ホームセンターなどで手軽に手に入れることができますので、直接手で触れないように手袋をしてから散布しましょう。
においがある殺虫剤もあるので、換気しながらするとよいでしょう。
<ハダニが発生してしまった場合の対処法>
- たっぷりの葉水をしてから軽くタオルでふき取る
- 殺虫剤を使用して完全に駆除をする
- 初期症状で範囲が狭い場合は、ハダニがついてしまった葉だけ切り落とす
葉っぱや枝を切るとでてくる白い樹液に注意
ゴムの木の仲間であるウンベラータは葉や枝を切ると白い樹液がでてきます。
この樹液は名前の通り、天然ゴムの原料となることで知られていますが、直接手で触れると皮膚がかぶれる症状を引き起こしますので注意が必要です。
選定や手入れを行うときはゴム手袋などを使用し、樹液がつくのを防ぎましょう。もし、手についてしまった場合は、すぐによく水で洗い流しましょう。
<ウンベラータをお手入れするときのポイント>
- 軍手やゴム手袋をつけて直接樹液が触れるのを防ぐ
- 剪定するときは新聞紙などをしいて床に樹液が垂れないようにする
- 汚れてもいい服装やエプロンなどを着用して作業する
長時間直射日光にさらすと葉焼けの原因に
ウンベラータは直射日光にも耐えることはできますが、ゴムの木の種類のなかでも比較的葉が薄いので、長時間日光に当てると葉が焼けてしまう場合もあります。
外に出して日光浴させても問題はありませんが、昼間の直射日光にはあてずに半日陰がちょうどいいでしょう。
一度葉焼けした箇所は細胞が死滅しており二度と元に戻らないので、見た目を特に大事にしている方は十分お気をつけください。
環境の変化で葉の黒いシミのような斑点が出ることも
ウンベラータによっては葉にシミのような黒い斑点がついていることがありますが、これは病気というわけではありませんので安心してください。
ウンベラータは葉が大きく、薄いため寒さに慣れずに黒い斑点がでる場合があります。
環境になれると黒い斑点がでる症状は治まりますので、しばらく場所を変えずに様子をみましょう。
葉がすべて落葉してしまった場合
秋までは比較的元気に育っていたのに、冬になったら葉がすべて落ちてしまったというトラブルもあります。
ウンベラータが気温の変化に耐えられなかったり、日照時間が極端に短いなどさまざまな原因が考えられますが、葉が落ちてしまっても幹は生きていますので、春になり暖かくなればまた新しい葉っぱが生えてきます。
葉がすべて落ちてしまうと心配になってしまいますが、慌てずに通常通り、水やりをして暖かくなる春まで気長に待ってあげましょう。
- 環境の変化に対応できず、環境に慣れていない
- 気温が5℃以下など寒い環境で育てている
- エアコンの風が直接あたる場所など乾燥しやすい
ウンベラータのおすすめの飾り方
ウンベラータは耐陰性も比較的あり、どんな場所でもよく馴染む観葉植物ですが、置き場所によって風水の効果が異なったりすることもあります。
インテリアとしてリビングに
ウンベラータは明るい場所を好むので、日差しが入るような明るいリビングに置くのが最適です。
風水的にも家族が集まるような場所のリビングは、調和をもたらすとされているので効果を期待でき、癒しのインテリアになります。
直射日光は苦手ですので、特に夏場はカーテン越しの窓辺などに置きましょう。
恋愛運アップのためには寝室に
ウンベラータの丸みのある葉っぱは陰の力をもつとされ、リラックス効果や落ち着きなどを与えるとされ、日々の疲れを癒す寝室にウンベラータを飾るのもオススメです。
特に寝ているときにはエネルギーを吸収力が高いとされており、恋愛運を司るといわれる寝室に置くことでウンベラータの風水をより感じることができるとされています。
ウンベラータを南・南東・西の方角に置くのも恋愛運アップが期待できるといわれています。
ただ、寝室はなかなか日光が当たりづらい場所でもあるので、ときどき日光に当ててあげるとよりよいでしょう。
まとめ
ここまでウンベラータについて解説してきましたがいかがでしょうか。
この記事のポイントは
- ウンベラータは「夫婦愛」「永久の幸せ」などの花言葉がつけられ、恋愛運や家族運にも効果的
- 初心者でも育てやすく、風通しや日光の当たる場所で育てるのがオススメ
- 冬の寒すぎる環境には注意して、なるべく温度変化の少ない環境で育てる
ということです。
自宅のリビングのシンボルツリーとしても、お祝いのプレゼントとしても人気の高いウンベラータ。是非、素敵に飾って可愛らしいハートの葉っぱに癒されてくださいね。
花言葉 | 夫婦愛 |
---|---|
初心者向き | 初心者にも育てやすい植物です |
日当たり | 日光を好みます。お部屋の中でも明るい場所で管理しましょう。 |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 最低5℃程度 |
注意点 | 直射日光は葉焼けの原因になるので、日向に置く場合はレースカーテン越しがベター。寒さに強いわけではないので、冬は寒くなりすぎない場所に置くように注意しましょう。 |
ウンベラータに関するよくある質問
気温の変化に耐えられなかったり、日照時間が極端に短いなどの原因が考えられます。ウンベラータは15度以下になると葉が黄色くなったり、葉が落ちることがありますので、落葉させずに冬を越す場合には15度以上の環境に保ちましょう。
寒さと乾燥には弱い観葉植物なので基本的には屋内で育てるのがオススメです。レースなどの薄いカーテン越しの日光が当たる場所で育てるのがよいでしょう。
手についてしまった場合は、すぐによく水で洗い流しましょう。この樹液は天然ゴムの原料となることで知られていますが、直接手で触れると皮膚がかぶれる症状を引き起こしますので、お手入れするときは軍手やゴム手袋をつけて直接樹液が触れるのを防ぎましょう。
ウンベラータの花言葉は「夫婦愛 すこやか 永久の幸せ」など家族の絆や、家庭の幸せをを願うような意味がつけられています。新築祝いや出産祝い、結婚祝いなど「家族が健やかに過ごせるように」という願いを込めた贈り物にぴったりの観葉植物です。
関東圏の花屋で4年間フローリストとして勤務。フラワーアレンジメント、鉢物、観葉植物、胡蝶蘭などの取り扱いを学び、現在は自宅で生け花や観葉植物を楽しむ。要望に応じたお花のご提案と、渡す方へのイメージを大切にしています。趣味はカメラ、読書、お散歩など。好きはお花はカンガルーポーとトルコ桔梗。