オーガスタの基本の育て方や花言葉などについて
南国風のゆったりとした大きな葉っぱが特徴的でリラックス効果も高いオーガスタ。
バナナの葉のような大きな葉が特徴的で、すらりと縦に伸びていく姿はどんな空間にも圧迫感なくよく馴染みます。
耐暑性や耐陰性もあり、比較的手間の少ないので初心者でも安心です。また素敵な言葉をもつことから贈り物としても人気が高い観葉植物です。
今回はそんなオーガスタの特徴や魅力についてご紹介していきます。さらにオーガスタを育てる上での注意点などもご紹介していきます。
是非、最後までお読みいただき優雅な雰囲気のオーガスタを楽しみましょう。
オーガスタの特徴
英名 | bird of paradise tree |
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学名 | Strelitzia augusta |
科名・属名 | ストレリチア属 |
原産 | 南アフリカ・マダガスカル |
花言葉 | 輝かしい未来 あたたかい心 |
込められた運気アップ効果 | 家族運 子供運 人間関係を円滑にする |
育てやすさ | 簡単 |
オーガスタは暖かく湿った地域に生息し、原産国は南アフリカ・マダガスカルなどです。左右に大きく伸びて入る葉っぱは効率よく光合成が行えるような形になっており、加湿の効果も高いことから「生きる加湿器」と呼ばれるほどです。
抜群の存在感があり、リラックス感があるため、リラクゼーション店やリゾートホテルなどにもよく取り入れられ、インテリアやパーティションなどにも活用されることもあります。
大きな葉は比較的丈夫なため、自宅でも育てやすいのが魅力のひとつです。
花言葉は「輝かしい未来 あたたかい心」
オーガスタの花言葉は「輝かしい未来 あたたかい心」など、エキゾチックで南国風の見た目から連想されるようなポジティブで明るい花言葉がつけられています。
「輝かしい未来」という花言葉は、オーガスタの縦にも横にも広がるようにのびのびと成長する姿からも連想される素敵な花言葉です。
その未来の繁栄をイメージさせる花言葉から出産祝いや結婚祝いなどの人生の門出をお祝いする贈り物としても人気があります。
また、あまり知られていませんが、「気取った恋」という花言葉も。ロシアの皇帝ニコライ1世に由来した名前をもつ高貴なイメージから、優雅で自由気ままなイメージから連想されました。
「円満な人間関係」「金運アップ」の縁起を担ぎたい人にもおすすめ
丸みをおびた大きな葉をもつオーガスタは、その姿から人の気持ちをリラックスさせたり、「縁を結ぶ」とされ、人間関係や金運アップに効果があるとされています。
特にお手入れをしたツヤツヤと輝く葉っぱは、お金を連想させるため金運アップに繋がると言われています。金運アップの縁起を担ぎたい方は、こまめな葉水とホコリふきのケアを行うとよいでしょう。
また、人間関係を円満にしたい方にもオススメです。リラックス効果が高いとされているオーガスタは、リビングや寝室に置くだけでも心が穏やかに過ごせるような美しい観葉植物です。
厄除けの効果も期待できるので、悪い気を断ち切りたい方や人間関係がうまくいかないと悩んでいる方はオーガスタを取り入れるのがオススメです。
しかし、枯れた葉をそのままにしておいたり、手入れを怠ってしまうと風水の効果が得られず、逆効果にもなってしまいますのでこまめなお手入れが重要です。
オーガスタは生命力も高く、初心者でも育てやすい
オーガスタは育てやすく、生命力も強いので初めて植物をお迎えする方にもオススメです。
葉が小さく密集している観葉植物は、ほこり取りなどに手間がかかったり、葉が落ちやすく床掃除が必要な場合がありますが、オーガスタは葉が大きく手入れがしやすく、葉が落ちることもありません。
寒さが苦手で日光を好むので日当たりには注意が必要ですが、それ以外は特別な手入れが必要というわけではありませんので、日の光を受けてぐんぐんと成長するような育てやすい観葉植物です。
花言葉 | 輝かしい未来 |
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初心者向き | 初心者でも大変育てやすい植物です |
日当たり | 直射日光にも強い植物です |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 最低10℃程度をキープ |
注意点 | 葉が広がる場合があるため、広さに余裕のある場所での管理がおすすめです。 |
オーガスタの育て方
オーガスタの育て方の要点は以下の通りです。
好む環境 | ・風通しがよく、明るい場所 ・カーテン越しの日の当たる場所 |
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苦手な環境 | ・長時間、直射日光があたる場所 ・暗すぎる場所 ・冬の屋外はNG |
温度目安 | 10℃程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
水やり頻度目安 | 土の表面が乾いたら、鉢底から水がでるまでたっぷりと |
土 | 赤玉土5割、パーライト3割、腐葉土2割 |
剪定時期 | 暖かい季の春~秋 |
【オーガスタを枯らさないためのポイント】
- カーテン越しの日向など明るい場所で育てる
- こまめに葉水をおこない、乾燥と害虫を防ぐ
- 寒すぎる場所は避けて、10℃以上を保てる環境に置く
オーガスタに適した置き場所や環境
オーガスタは原産地が温暖な地域ということもあり、日光が好きな観葉植物です。ある程度の耐陰性はありますが、明るい窓辺で育てるとより葉がイキイキと美しく生長します。
適した生育温度は15度~30度が目安です。温暖な環境で育つ植物なので、ある程度の暑さまでは耐えられます。ただし直射日光は葉焼けの原因にもなるので、長時間の直射日光は避けましょう。
耐寒性はあまりなく、寒さには弱いため5℃以下になると枯れてしまう恐れもあります。最低の程昱温度は10℃以上をキープしましょう。
基本的に育てる場所は日当たりのよい室内がオススメですが、暖かい季節であれば屋外で育てることもできます。
- 暖かな春から秋は屋外で育てることが可能
- 気温が低く、外気10度前後になってきたら室内で育てる
- 直射日光があたらないように遮光ネットなどを使用するとよい
水やり頻度目安は冬場は1週間に1度、夏場は3日に一度を目安に
環境によっても異なりますが、冬場は1週間に1度、夏場は3日を目安に水やりを行いましょう。
特にオーガスタの成長期である4月~10月は土の乾燥が進みやすく、水を欲しがるので土が乾いたらたっぷりとお水を与え、受け皿に溜まった水はこまめに捨てましょう。たっぷりとお水をあげられるように、浴槽などで水やりをするのもオススメです。
逆に冬場は与えすぎると根腐れを起こす場合もあります。冬にかけて徐々に水を与える回数を減らしていき、土が乾いたらすぐに与えるのではなく、2~3日空けてから与えるのを目安にするとよいでしょう。
また、オーガスタは葉水も好むため、1年を通してこまめに行うと葉の表面からも水分を吸収でき、適度な潤いを与えることができます。
耐寒性はあまりなく、耐暑性に優れている
オーガスタは原産国が南アフリカ、マダガスカル諸島ということで、暑さには強い植物です。
ただし、7月~8月の強い日差しに長時間日光に当てると葉が焼けてしまう場合もあります。外に出して日光浴させても問題はありませんが、直射日光にはあてずに半日陰がちょうどいいでしょう。
反対に耐寒性は強くありません。冬場は室内の温度変化が少ない暖かい場所に移動させましょう。玄関などは、すきま風が吹き寒いことがありますので、リビングや寝室などに置くのがオススメです。
土は赤玉土5割、パーライト3割、腐葉土2割を目安に
オーガスタの植え替えにはホームセンターなどで販売されている観葉植物用の土がよいでしょう。水はけがよい通気性に優れた用土がオススメですので、酸性度が低い市販の観葉植物用の土を使いましょう。
ご自身で土を配合する場合は、「赤玉土5割に対してパーライトを3割、腐葉土を2割」くらいの比率がおすすめです。
(※パーライト・・・水はけをよくするための人工用土)
オーガスタは基本的に肥料を与えなくても丈夫に育つことができますので、必ずしも肥料が必要ということはありません。しかし、オーガスタを大きく育てたい場合には春~秋の暖かい時期に水で薄めた液体肥料を与えるとよいでしょう。
オーガスタの剪定
オーガスタはこまめな剪定を行わず、そのまま大きく育ててあげても見栄えがする観葉植物です。
しかし、大きくなりすぎたり、枯れている葉っぱは剪定してあげるとより見た目がよくなります。また密集しすぎていると、葉っぱ同士がぶつかって葉の形が割れたように成長する場合もありますので、葉が密集し始めてきたら剪定したほうが美しさを保てます。
剪定する場合は、葉が密集している場所や古い葉っぱを順に切り落としていきましょう。
左右対称に広がるように成長するので、外側の大きくなった葉が古い葉っぱで、中心にある葉っぱは比較的新しい葉っぱになります。
剪定するときは茎の根元にはさみをいれて、形を整えましょう。剪定してもまた新しい葉っぱが生えてくるので万が一切りすぎてしまっても安心してください。
寒さには弱い観葉植物ですので、寒い時期に剪定をすると葉をつけず、回復しなくってしまう恐れもあります。オーガスタを剪定する際は、必ず暖かい時期の5月~7月あたりまでに済ませましょう。
オーガスタは茎が長く、葉が大きいので剪定した葉っぱは花瓶に飾って楽しむのもよいでしょう。他の生花を一緒に活ければボリュームよく、素敵に仕上がります。
花言葉 | 輝かしい未来 |
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初心者向き | 初心者でも大変育てやすい植物です |
日当たり | 直射日光にも強い植物です |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 最低10℃程度をキープ |
注意点 | 葉が広がる場合があるため、広さに余裕のある場所での管理がおすすめです。 |
オーガスタでよくあるトラブルと対策
オーガスタは初心者でも育てやすく手間の少ない観葉植物ですが、寒さには弱く、大きな葉っぱに関するトラブルがあることも。
よくあるトラブルをしっかりと覚えておけば、オーガスタが枯れてしまう前に対策することができ、長く楽しむことができます。
新しく生えてきた葉っぱが丸まって開かない
オーガスタの新しい葉っぱは、中心からくるくると丸まって新芽がでてきます。通常ですと自然と開いていくのですが、丸まったまま開かない場合も。
日照不足が考えられますので、なかなか開かない場合は日光に当てて生長を促しましょう。
また、濡らしたタオルなどで優しく新芽全体をなでてあげて、手で少し開いてあげるとより開きやすくなります。新芽はとても薄く、破れやすいので触るときは注意して行いましょう。
葉っぱに元気がない、枯れてしまう
緑が鮮やかで美しいオーガスタですが、日照不足になると葉の色が黄色くなったり、枯れたりします。根自体が枯れてしまったわけではないので、枯れてしまった葉っぱは剪定し、ほかの葉っぱに栄養が行きわたるようにしましょう。
明るい場所に移動させる場合は、数日かけて徐々に日光にあてるとよいでしょう。
また新芽が枯れてきている場合は、根腐れも考えられますので、しっかりと土が乾いてからたっぷりの水をあげるように意識し、受け皿には水をためないように注意しましょう。
オーガスタの葉に白い綿のようなものがついている
オーガスタについてしまった白い綿のようなものは「コナカイガラムシ」と言う害虫です。見つけたら早急に対処して、害虫が広がるのを防ぎましょう。
少量であれば小さいブラシなどでこすり落とすこともできますが、完全に駆除したい場合は観葉植物用の薬剤を使用するのがオススメです。
他にもオーガスタにつきやすい害虫としてハダニがあげられます。こちらも同様に薬剤を使用したり、ハダニがついてしまった葉は切り落とすなどして対処しましょう。
ハダニは繁殖力が高く、一度ついてしまうとなかなか取れずやっかいな害虫ですが、こまめに葉水を行っていれば発生することはありません。
葉水を行い、定期的に葉をふき取るなどして日ごろから美しく保つ管理が大切です。
オーガスタの花が咲かない
オーガスタは白く美しい花を咲かせると言われていますが、オーガスタの花を咲かせるには長い年月をかけて、大型のサイズに育てることが必要です。
花を咲かせるためには原産地であるマダガスカルのような一年を通して暖かい場所で育てる必要があり、日本の冬の寒さに慣れていないため花を咲かせるのは難しいと言われています。
サイズや気温、環境など条件が揃わないとなかなか花が咲いているところを見ることはできないので、気長に大きく育てていくか、花が見たい場合には温度管理がされている植物園など訪れてみるのもよいでしょう。
オーガスタのおすすめの飾り方
広々としたリビングに
オーガスタは明るい場所を好むので、日差しが入るような明るいリビングに置くのが最適です。
また、左右に広がるように大きく優雅な葉っぱが魅力ですので、狭い場所で育てるよりも、広い空間のほうがより美しさが際立ちます。
風水的にも家族が集まるような場所のリビングに置くことで、気の流れを良好に保つことができます。さらに鉢も自然素材のカバーを使うと運気アップに良いとされていますので、リビングに飾る際はオシャレな鉢カバーにも注目してみましょう。
厄除けのためには玄関に
オーガスタの大きな葉には、悪い気を防ぐ厄除けの効果もあるとされているので、玄関に置くことで邪気を払うことも期待できます。
家の顔にもなるような存在感のある観葉植物なので、玄関先を明るい雰囲気にしてくれるでしょう。
冬場の玄関は寒い場合もあるので、寒くなってきたと感じたらリビングなどに移動させて育てると安心です。
方角は西や北西がベスト
オーガスタを飾る際にオススメの方角は「西と北西」です。
西は子供運が高まる方角のため、子供の運気が高まったり、「子宝運」もあるとされています。子供の大切な行事やイベントがある場合、子宝も望む場合には西に飾るのがオススメです。
北西は周囲の人のサポートに助けられたり、後押しがある方角とされています。人間関係によいとされているオーガスタにはぴったりの方角なので、周囲のバックアップなどを得たい場合には北西に飾るとよいでしょう。
まとめ
ここまでオーガスタについて解説してきましたがいかがでしょうか。
この記事のポイントは
- オーガスタは「輝かしい未来」「あたたかい心」などの花言葉がつけられ、家族運や厄除けにも効果的
- 初心者でも育てやすく、窓辺の日光の当たる場所で育てるのがオススメ
- こまめな葉水や暖かい時期に剪定を行うと、より大きな葉がより美しく印象的になる
ということです。
優雅で大きな葉を広げるオーガスタは見ているだけでリラックス効果できるような美しい観葉植物です。
自宅のリビングのシンボルツリーとしても、お祝いのプレゼントとしても人気の高いオーガスタ。是非、素敵に飾って優雅に伸びていく葉っぱに癒されてくださいね。
花言葉 | 輝かしい未来 |
---|---|
初心者向き | 初心者でも大変育てやすい植物です |
日当たり | 直射日光にも強い植物です |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 最低10℃程度をキープ |
注意点 | 葉が広がる場合があるため、広さに余裕のある場所での管理がおすすめです。 |
オーガスタに関するよくある質問
オーガスタは原産地が温暖な地域ということもあり、日光が好きな観葉植物です。ある程度の耐陰性はありますが、明るい窓辺で育てましょう。寒さには弱いため5℃以下になると枯れてしまう恐れもあります。最低温度は10℃以上をキープしましょう。
穏やかな気温の春から秋は屋外で育てることが可能です。しかし、寒さに苦手な植物なので気温が低く、外気10度前後になってきたら室内に移動させて育てましょう。
オーガスタは白く美しい花を咲かせると言われていますが、花を咲かせるには長い年月をかけて、大型のサイズに育てることが必要です。日本の冬の寒さに慣れていないため花を咲かせるのは難しいと言われていますが、必ずしも咲かないわけではありませんので、気長に育てましょう。
丸みをおびた大きな葉をもつオーガスタは、その姿から人の気持ちをリラックスさせたり、「縁を結ぶ」とされ、人間関係や金運アップに効果があるとされています。
強い日光に当たっていたり、水不足、強風などの原因が考えられます。オーガスタは葉が割れやすい観葉植物なので、葉が割れないよう強風があたりやすい場所に置くのは避けるとよいでしょう。葉っぱ同士が当たらないように剪定するのもオススメです。
関東圏の花屋で4年間フローリストとして勤務。フラワーアレンジメント、鉢物、観葉植物、胡蝶蘭などの取り扱いを学び、現在は自宅で生け花や観葉植物を楽しむ。要望に応じたお花のご提案と、渡す方へのイメージを大切にしています。趣味はカメラ、読書、お散歩など。好きはお花はカンガルーポーとトルコ桔梗。